中小企業月次景況調査

〔平成14年2月末現在〕

                 平成14年3月25日発表

○2月のDI値は、「景況」「売上高」など5指標が上昇した。
○「景況」DI値を業種別に見ると、製造業、非製造業ともに上昇幅は小幅であり、昨秋以降一進一退の動きとなっている。
○中小企業は、一部に下げ止まりの兆しが見られるものの、雇用情勢や金融情勢の不安が払拭されず、引き続き厳しい状況が続いている。

 

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  本調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員〔中小企業の組合(協同組合、商工組合等)の役職員約3,000名に委嘱〕による調査結果です。
  調査の対象は、情報連絡員が所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)です。



 

       全国中小企業団体中央会 担当:企画部
          TEL 03−3523−4902

                    

                         http://www.chuokai.or.jp

 

 

2月の調査結果の概況

1.主要指標の前年同月比DI値の動き

・2月の前年同月比DI値は、「景況」「売上高」など5指標が上昇した。しかしながら上昇幅は小幅であり、昨秋以降一進一退の動きとなっている。
・「売上高」「収益状況」は小幅ながら上昇したものの、「資金繰り」DI値は2カ月連続して低下している。

2.中小企業の景気の現状

・業種別にみると、製造業では輸送機器、IT関連業種が在庫調整の進展などから景況・売上高等が改善している。非製造業では卸売業、商店街、運輸業などの改善が見られる。
・中小企業は、一部の業種に下げ止まりの兆しが見られるものの、雇用情勢や金融情勢の不安が払拭されず、引き続き厳しい状況が続いている。

 

表1.最近の主要指標の前年同月比DIの推移

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1.景  況

(1)景況全体の状況

  前月より、製造業は2.0ポイント、非製造業は3.4ポイント上昇し、全体では2.8ポイント上昇の−68.0ポイントとなった

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中9業種が上昇した。特に、「紙・紙加工品」(11.9ポイント)、「輸送機器」(10.1ポイント)が大幅に上昇し、「一般機器」(8.3ポイント)、「電気機器」(6.4ポイント)、「鉄鋼・金属」(5.5ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「出版・印刷」「その他の製造業」「木材・木製品」「繊維・同製品」が小幅ながら上昇した。一方、「化学ゴム」(−8.5ポイント)、「窯業・土石製品」(−5.8ポイント)の低下幅が比較的大きく、「食料品」が小幅に低下した。

○ 「出版・印刷」が依然−80ポイント台、「繊維・同製品」「木材・木製品」「鉄鋼・金属」「一般機器」「電気機器」の5業種もそれぞれ依然−70ポイント台となっている。

 

《非製造業》

○ 7業種中6業種が上昇した。特に、「その他の非製造業」(15.2ポイント)が大幅上昇し、「商店街」(6.9ポイント)「運輸業」(6.6ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「卸売業」「サービス業」「建設業」が小幅ながら上昇した。一方、「小売業」が小幅に低下した。

○ 「卸売業」「建設業」が依然として−70ポイント台と厳しい状況にある。

 

 

表2.業種別【景 況】DIの推移(前年同月比)

 

2.売 上 高

(1)売上高全体の状況

   前月より、製造業は1.1ポイント、非製造業は1.8ポイント上昇し、全体では1.5ポイント上昇の−57.4ポイントとなった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中6業種が上昇した。特に、「輸送機器」(14.4ポイント)、「電気機器」(12.7ポイント)が大幅に上昇し、「鉄鋼・金属」「食料品」「一般機器」「繊維・同製品」が小幅ながら上昇した。一方、「化学ゴム」(−8.6ポイント)、「紙・紙加工品」(−7.5ポイント)の低下幅が比較的大きく、「窯業・土石製品」「出版・印刷」「木材・木製品」「その他の非製造業」が小幅に低下した。

○ 「出版・印刷」「化学ゴム」が−70ポイント台と厳しい状況にある。

 

《非製造業》

○ 7業種中5業種が上昇した。特に、「その他の非製造業」(16.1ポイント)が大幅に上昇し、「運輸業」(9.7ポイント)、「卸売業」(6.0ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「建設業」「商店街」が小幅にながら上昇した。一方、「サービス業」(−5.9ポイント)の低下幅が比較的大きく、「小売業」(−1.1ポイント)が小幅に低下した。

○ 「小売業」「建設業」が−60ポイント台と厳しい状況にある。

 

表3.業種別【売上高】DIの推移(前年同月比)

 

3.収益状況

(1)収益全体の状況

  製造業は前月より2.4ポイント上昇、非製造業は前月より0.5ポイント低下し、全体では0.8ポイント上昇の−63.0ポイントとなった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中9業種が上昇した。特に、「鉄鋼・金属」(9.3ポイント)、「輸送機器」(5.8ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「窯業・土石製品」「繊維・同製品」「食料品」「紙・紙加工品」「一般機器」「その他の製造業」「化学ゴム」が小幅ながら上昇した。一方、「出版・印刷」「電気機器」「木材・木製品」が小幅に低下した。

○ 「出版・印刷」「化学ゴム」「一般機器」「電気機器」の4業種が−70ポイント台と依然厳しい状況にある。

 

《非製造業》

○ 7業種中3業種が上昇した。特に、「その他の非製造業」(9.2ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「卸売業」「運輸業」が小幅ながら上昇した。一方、「サービス業」「建設業」「小売業」「商店街」が小幅に低下した。

○ 「建設業」は−70ポイント台となり厳しい状況にある。

 

表4.業種別【収 益】DIの推移(前年同月比)

 

4.資金繰り

(1)資金繰り全体の状況

   前月より、製造業は1.3ポイント上昇、非製造業は1.5ポイント低下し、全体では0.2ポイント低下の−48.3ポイントと2カ月連続して低下した。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中8業種が上昇した。特に、「電気機器」(8.7ポイント)、「紙・紙加工品」(6.8ポイント)、「一般機器」(5.6ポイント)、「輸送機器」(5.5ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「その他の製造業」「鉄鋼・金属」「出版・印刷」「化学ゴム」が小幅ながら上昇した。一方、「木材・木製品」「食料品」「窯業・土石製品」「繊維・同製品」が小幅に低下した。

 「木材・木製品」が−60ポイント台となり、資金繰りが厳しい状況となっている。

 

《非製造業》

○ 7業種中4業種が上昇した。特に、「その他の非製造業」(5.2ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「サービス業」「小売業」「商店街」が小幅ながら上昇した。一方、「建設業」(−8.2ポイント)の低下幅が比較的大きく、「運輸業」「卸売業」が小幅に低下した。

○ 「商店街」「建設業」は−50ポイント台と厳しい状況となっている。

 

表5.業種別【資金繰り】DIの推移(前年同月比)

 

5.販売価格、取引条件、設備操業度、雇用人員

 

(1)販売価格
 

  製造業は−53.3ポイント(前月−53.3ポイント)、非製造業は−49.5ポイント(前月−49.5ポイント)、全体では−51.3ポイント(前月−51.2ポイント)となり、前月より全体で0.1ポイント低下となった。

 

(2)取引条件
 

  製造業は−40.5ポイント(前月−39.0ポイント)、非製造業は−34.7ポイント(前月−33.1ポイント)、全体では−37.3ポイント(前月−35.8ポイント)となり、前月より全体で1.5ポイント低下となった。

 

(3)設備操業度(製造業のみ)
 

  設備操業度は−47.5ポイント(前月−49.8ポイント)となり、前月より2.3ポイント上昇となった。

 

(4)雇用人員
 

  製造業は−46.4ポイント(前月−46.1ポイント)、非製造業は−33.2ポイント(前月−34.0ポイント)、全体では−39.2ポイント(前月−39.5ポイント)となり、前月より全体で0.3ポイント上昇となった。

 

 

以上の状況については、「表1.最近の主要指標の前年同月比DIの推移」及び表6.主要指標の業種別DI(前年同月比)」を参照。

 

(参考) 表7.主要指標の業種別景況調査総括表(前年同月比)

 

        

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