中小企業月次景況調査

〔平成14年1月末現在〕

                 平成14年2月25日発表

○1月のDI値は、「景況」など7指標が低下した。特に「景況」DI値は、金融危機下の平成10年以来のー70ポイント台となった。
○「景況」DI値を業種別に見ると、内需の低迷を反映し非製造業がすべて低下となり、また製造業では輸送機器、一般機器で円安や生産調整の進展などから上昇したものの、全体としては低下となった。
○中小企業は、雇用・所得環境や資本市場が悪化するなど強まるデフレ圧力の下、引き続き厳しい経営を余儀なくされている。

 

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  本調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員〔中小企業の組合(協同組合、商工組合等)の役職員約3,000名に委嘱〕による調査結果です。
  調査の対象は、情報連絡員が所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)です。



 

       全国中小企業団体中央会 担当:企画部
          TEL 03−3586−2627
                    

                         http://www.chuokai.or.jp

 

 

1月の調査結果の概況

1.主要指標の前年同月比DI値の動き

・1月の前年同月比DI値は、「景況」など7指標が小幅低下となった。
特に「景況」DI値は、金融危機下の平成10年以来の−70ポイント台となった。また、景気の悪化等を背景とするリストラの進展等から、「雇用人員」DI値が過去最低値を更新するなど、各指標のDI値は「販売価格」を除き悪化度合いを強めている。

2.中小企業の景気の現状

・長引く景気の低迷から、中小企業は体力的にも余力が大幅に減少し、厳しい状況が続いている。
・業種別にみると、内需の低迷を反映し非製造業の景況DI値がすべてマイナスとなり、デフレの影響から収益状況も悪化している。製造業では輸送機器・一般機器等が円安や生産調整の進展などから景況DI値等が改善しているものの、総じて悪化傾向を続けている。
・中小企業は、雇用・所得環境や資本市場が悪化するなど強まるデフレ圧力の下で、引き続き厳しい経営を余儀なくされている。

 

表1.最近の主要指標の前年同月比DIの推移

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1.景  況

(1)景況全体の状況

  前月より、製造業は0.8ポイント、非製造業は3.4ポイント低下し、全体では2.3ポイント低下の−70.8ポイントと平成10年の水準となった

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中6業種が低下した。特に、「紙・紙加工品」(−10.7ポイント)が大幅に低下し、「繊維・同製品」「食料品」「鉄鋼・金属」「木材・木製品」「その他の製造業」が小幅に低下した。一方、「化学ゴム」(11.7ポイント)が大幅に上昇し、「輸送機器」(6.8ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「出版・印刷」「電気機器」「窯業・土石製品」「一般機器」が小幅ながら上昇した。

○ 「出版・印刷」「一般機器」が−80ポイント台、「繊維・同製品」「木材・木製品」「紙・紙加工品」「鉄鋼・金属」「電気機器」の5業種がそれぞれ−70ポイント台となっている。

 

《非製造業》

○ すべての業種が低下した。特に、「卸売業」(−6.2ポイント)、「商店街」(−5.5ポイント)、「その他の非製造業」(−5.1ポイント)の低下幅が比較的大きく、「運輸業」「サービス業」「建設業」「小売業」が小幅に低下した。

○ 「卸売業」が−80ポイント台となり「商店街」「建設業」「運輸業」が−70ポイント台と非製造業も厳しい状況にある。

 

 

表2.業種別【景 況】DIの推移(前年同月比)

 

2.売 上 高

(1)売上高全体の状況

   前月より、製造業は0.2ポイント、非製造業は2.1ポイント低下し、全体では1.3ポイント低下の−58.9ポイントとなった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中5業種が低下した。特に、「食料品」(−11.1ポイント)、「化学ゴム」(−10.8ポイント)が大幅に低下し、「電気機器」(−6.7ポイント)、「木材・木製品」(−5.0ポイント)の低下幅が比較的大きく、「繊維・同製品」が小幅に低下した。 一方、「輸送機器」(15.9ポイント)、「紙・紙加工品」(15.3ポイント)が大幅に上昇し、「その他の製造業」(6.7ポイント)、「一般機械」(6.0ポイント)、「窯業・土石製品」(5.0ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「鉄鋼・金属」が小幅ながら上昇した。「出版・印刷」は変化がなかった。

○ 「鉄鋼・金属」「一般機器」が−70ポイント台と厳しい状況にある。

 

《非製造業》

○ 7業種中4業種が低下した。特に、「その他の非製造業」(−11.4ポイント)が大幅に低下し、「小売業」(−8.0ポイント)、「運輸業」(−6.1ポイント)の低下幅が比較的大きく、「建設業」が小幅に低下した。一方、「サービス業」「卸売業」「商店街」が小幅ながら上昇した。

○ 「卸売業」「商店街」「建設業」「運輸業」の4業種が−60ポイント台と厳しい状況にある。

 

表3.業種別【売上高】DIの推移(前年同月比)

 

3.収益状況

(1)収益全体の状況

  製造業は前月より0.4ポイント上昇、非製造業は前月より3.1ポイント低下し、全体では1.5ポイント低下の−63.8ポイントとなった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中5業種が低下した。特に、「化学ゴム」(−10.5ポイント)が大幅に低下し、「食料品」(−6.4ポイント)の低下幅が比較的大きく、「紙・紙加工品」「窯業・土石製品」「鉄鋼・金属」が小幅に低下した。一方、「輸送機器」(13.6ポイント)が大幅に上昇し、「その他の製造業」(8.1ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「一般機器」「出版・印刷」「繊維・同製品」「木材・木製品」「電気機器」が小幅ながら上昇した。

○ 「紙・紙加工品」「出版・印刷」「化学ゴム」「鉄鋼・金属」「一般機械」「電気機器」の6業種が−70ポイント台と厳しい状況にある。

 

《非製造業》

○ すべての業種が低下した。特に、「その他の非製造業」(−5.1ポイント)の低下幅が比較的大きく、残りの6業種は小幅に低下した。

○ 「卸売業」は−70ポイント台、「サービス業」を除いた残りの5業種が−60ポイント台と非製造業も厳しい状況にある。

 

表4.業種別【収 益】DIの推移(前年同月比)

 

4.資金繰り

(1)資金繰り全体の状況

   前月より、製造業は0.9ポイント、非製造業は2.2ポイント低下し、全体では1.7ポイント低下の−48.1ポイントとなった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中7業種が低下した。特に、「窯業・土石製品」(−8.6ポイント)、「紙・紙加工品」(−8.3ポイント)、「化学ゴム」(−5.1ポイント)の低下幅が比較的大きく、「その他の製造業」「食料品」「木材・木製品」「鉄鋼・金属」が小幅に低下した。一方、「出版・印刷」(8.3ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「電気機器」「一般機器」「輸送機器」「繊維・同製品」が小幅ながら上昇した。

 「電気機器」が−60ポイント台となり、資金繰りの厳しい状況が続いている。

 

《非製造業》

○ 7業種中4業種が低下した。特に、「小売業」(−5.4ポイント)の低下幅が比較的大きく、「サービス業」「運輸業」「商店街」が小幅に低下した。一方、「その他の非製造業」(5.2ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「建設業」「卸売業」が小幅に上昇した。

○ 「商店街」は−50ポイント台が続いており厳しい状況となっている。

 

表5.業種別【資金繰り】DIの推移(前年同月比)

 

5.販売価格、取引条件、設備操業度、雇用人員

 

(1)販売価格
 

  製造業は−53.3ポイント(前月−54.0ポイント)、非製造業は−49.5ポイント(前月−50.3ポイント)、全体では−51.2ポイント(前月−52.0ポイント)となり、前月より全体で0.8ポイント上昇となった。

 

(2)取引条件
 

  製造業は−39.0ポイント(前月−39.0ポイント)、非製造業は−33.1ポイント(前月−32.8ポイント)、全体では−35.8ポイント(前月−35.5ポイント)となり、前月より全体で0.3ポイント低下となった。

 

(3)設備操業度(製造業のみ)
 

  設備操業度は−49.8ポイント(前月−47.1ポイント)となり、前月より2.7ポイント低下となった。

 

(4)雇用人員
 

  製造業は−46.1ポイント(前月−43.2ポイント)、非製造業は−34.0ポイント(前月−31.4ポイント)、全体では−39.5ポイント(前月−36.7ポイント)となり、前月より全体で2.8ポイント低下となった。

 

 

以上の状況については、「表1.最近の主要指標の前年同月比DIの推移」及び表6.主要指標の業種別DI(前年同月比)」を参照。

 

(参考) 表7.主要指標の業種別景況調査総括表(前年同月比)

 

        

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