中小企業月次景況調査

〔平成13年11月末現在〕

  本調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員〔中小企業の組合(協同組合、商工組合等)の役職員約3,000名に委嘱〕による調査結果です。
  調査の対象は、情報連絡員が所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)です。


○11月のDI値は、「景況」DI値を含め主要指標すべてが低下した。
○業種別に見ても、「製造業」、「非製造業」ともに悪化度合いが強まっている。
○世界経済が減速する中で、内外の需要がさらに減少傾向を強めており、中小企業の業況は一層厳しさを増している。

 


前年同月比DIの推移

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平成13年12月25日



 
全国中小企業団体中央会
担当:企画部
TEL 03−3586−2627

http://www.chuokai.or.jp



 

 

11月の調査結果の概況

1.主要指標の前年同月比DI値の動き

・11月の前年同月比DI値は、「景況」を含め主要指標すべてが低下した。
・業種別に見ても総じて内外需の低迷を背景とした売上の減少等に歯止めがかからず、製造業・非製造業ともに悪化傾向を辿っている


2.中小企業の景気の現状

・中小企業の景気の現状は、「景況」DI値が製造業、非製造業ともに−69.7ポイントと悪化している。
・世界経済が減速する中で、内外の需要がさらに減少傾向を強めており、公共投資、設備投資の減少、産業の空洞化などから、中小企業を取り巻く環境も一段と悪化している。
・業種別にみると、製造業は「売上高」の悪化幅が大きく、非製造業は「収益状況」の悪化度合いが比較的大きい。「景況」「収益状況」のDI値は−60ポイント台、「売上高」「販売価格」は−50ポイント台の水準で推移しているように、中小企業は、製造業、非製造業とも一層厳しさを増している

 

表1.最近の主要指標の前年同月比DIの推移

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1.景  況

(1)景況全体の状況

  前月より、製造業は1.1ポイント、非製造業は2.7ポイント低下し、全体では1.9ポイント低下の−69.7ポイントとなり再び低下した。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中6業種が低下した。特に、「電気機器」(−7.6ポイント)、「一般機器」(−6.2ポイント)の低下幅が比較的大きく、「窯業・土石製品」「その他の製造業」「鉄鋼・金属」「繊維・同製品」が小幅に低下した。一方、「輸送機器」(7.1ポイント)、「化学ゴム」(5.4ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「食料品」「紙・紙加工品」「木材・木製品」「出版・印刷」が小幅ながら上昇した

○ 「出版・印刷」「鉄鋼・金属」「一般機器」が−80ポイント台となり、「繊維・同製品」「木材・木製品」「紙・紙加工品」「化学ゴム」「電気機器」の5業種がそれぞれ−70ポイント台となっている

 

《非製造業》

○ 7業種中4業種が低下した。特に、「卸売業」(−6.7ポイント)の低下幅が比較的大きく、「サービス業」「小売業」「建設業」が小幅に低下した。一方、「その他の非製造業」(7.0ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「運輸業」「商店街」が小幅ながら上昇した。

○ 「卸売業」が−80ポイント台、「建設業」「運輸業」が−70ポイント台と非製造業も厳しい状況にある。

 

 

表2.業種別【景 況】DIの推移(前年同月比)

 

2.売 上 高

(1)売上高全体の状況

   前月より、製造業は6.1ポイント、非製造業は0.9ポイント低下し、全体では3.3ポイント低下の−56.5ポイントとなった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中9業種が低下した。特に、「出版・印刷」(−25.4ポイント)、「その他の製造業」(−16.5ポイント)、「一般機器」(−13.9ポイント)が大幅に低下し、「繊維・同製品」(−6.6ポイント)の低下幅が比較的大きく、「化学ゴム」「鉄鋼・金属」「電気機器」「食料品」「木材・木製品」が小幅に低下した。一方、「紙・紙加工品」(5.1ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「輸送機器」「窯業・土石製品」が小幅ながら上昇した。

○ 「出版・印刷」「化学ゴム」「鉄鋼・金属」「一般機器」「その他の製造業」の5業種が−70ポイント台と厳しい状況にある。

 

《非製造業》

○ 7業種中4業種が低下した。特に、「運輸業」(−7.6ポイント)、「商店街」(−6.7ポイント)の低下幅が比較的大きく、「卸売業」「小売業」が小幅に低下した。一方、「その他の非製造業」(16.6ポイント)が大幅に上昇し、「サービス業」(7.1ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「建設業」が小幅ながら上昇した。

○ 「卸売業」「商店街」は−60ポイント台、「小売業」「建設業」「運輸業」が−50ポイント台の厳しい状況にある。

 

表3.業種別【売上高】DIの推移(前年同月比)

 

3.収益状況

(1)収益全体の状況

  前月より、製造業は3.4ポイント、非製造業は2.2ポイント低下し、全体では2.8ポイント低下の−62.9ポイントとなった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中9業種が低下した。特に、「化学ゴム」(−14.1ポイント)、「その他の製造業」(−12.8ポイント)が大幅に低下し、「木材・木製品」(−5.6ポイント)、「繊維・同製品」(−5.3ポイント)の低下幅が比較的大きく、「一般機器」「紙・紙加工品」「窯業・土石製品」「鉄鋼・金属」が小幅に低下した。一方、「輸送機器」(6.6ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「電気機器」「出版・印刷」が小幅ながら上昇した。

○ 「化学ゴム」が−80ポイント台、「木材・木製品」「出版・印刷」「鉄鋼・金属」「一般機械」「電気機器」が−70ポイント台と厳しい状況にある。

 

《非製造業》

○ 7業種中6業種が低下した。特に、「その他の非製造業」(−10.6ポイント)が大幅に低下し、「運輸業」(−5.5ポイント)、「商店街」(−5.3ポイント)の低下幅が比較的大きく、「建設業」「卸売業」「小売業」が小幅に低下した。一方、「サービス業」が小幅ながら上昇した。

○ 「卸売業」が−70ポイント台、「商店街」「建設業」「運輸業」「その他の非製造業」が−60ポイント台となり、非製造業も厳しい状況にある。

 

表4.業種別【収 益】DIの推移(前年同月比)

 

4.資金繰り

(1)資金繰り全体の状況

   前月より、製造業は3.1ポイント、非製造業は1.4ポイント低下し、全体では2.3ポイント低下の−46.8ポイントとなった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中9業種が低下した。特に、「紙・紙加工品」(−14.5ポイント)が大幅に低下し、「その他の製造業」(−9.6ポイント)、「木材・木製品」(−9.5ポイント)、「一般機器」(−7.3ポイント)、「化学ゴム」(−7.0ポイント)、「電気機器」(−5.8ポイント)の低下幅が比較的大きく、「出版・印刷」「繊維・同製品」「鉄鋼・金属」が小幅に低下した。一方、「輸送機器」(7.8ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「窯業・土石製品」「食料品」が小幅ながら上昇した。

 「出版・印刷」「電気機器」が−60ポイント台、「繊維・同製品」「木材・木製品」「紙・紙加工品」「鉄鋼・金属」「一般機器」が−50ポイント台となり、資金繰りの厳しい状況が続いている。

 

《非製造業》

○ 7業種中4業種が低下した。「小売業」「建設業」「運輸業」「卸売業」が小幅に低下した。一方、「その他の非製造業」(10.6ポイント)が大幅に上昇し、「商店街」「サービス業」が小幅ながら上昇した。

○ 「商店街」「建設業」が−50ポイント台となり厳しい状況となっている。

 

表5.業種別【資金繰り】DIの推移(前年同月比)

 

5.販売価格、取引条件、設備操業度、雇用人員

 

(1)販売価格
 

  製造業は−54.5ポイント(前月−53.8ポイント)、非製造業は−48.2ポイント(前月−44.2ポイント)、全体では−51.1ポイント(前月−48.5ポイント)となり、前月より全体で2.6ポイント低下となった。

 

(2)取引条件
 

  製造業は−39.4ポイント(前月−37.1ポイント)、非製造業は−33.3ポイント(前月−31.1ポイント)、全体では−36.1ポイント(前月−33.8ポイント)となり、前月より全体で2.3ポイント低下となった。

 

(3)設備操業度(製造業のみ)
 

  設備操業度は−47.2ポイント(前月−45.1ポイント)となり、前月より2.1ポイント低下となった。

 

(4)雇用人員
 

  製造業は−42.9ポイント(前月−40.2ポイント)、非製造業は−31.4ポイント(前月−30.6ポイント)、全体では−36.6ポイント(前月−35.0ポイント)となり、前月より全体で1.6ポイント低下となった。

 

以上の状況については、「表1.最近の主要指標の前年同月比DIの推移」及び表6.主要指標の業種別DI(前年同月比)」を参照。

 

(参考) 表7.主要指標の業種別景況調査総括表(前年同月比)

 

        

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