中小企業月次景況調査

〔平成13年10月末現在〕

  本調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員〔中小企業の組合(協同組合、商工組合等)の役職員約3,000名に委嘱〕による調査結果です。
  調査の対象は、情報連絡員が所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)です。


○10月の主要8指標のDI値は、「取引条件」を除き、わずかながら上昇した。
○DI値の上昇は、9月が米国同時多発テロ、狂牛病等により大きく落ち込んだことへの反動もあり、8月対比でみると、「売上高」以外のDI値は低下している。
○「景況」DI値はやや改善したものの、内外需とも減少傾向にあるなかで、中小企業の先行きは楽観視できない状況となっている。

 


前年同月比DIの推移

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平成13年11月26日



 
全国中小企業団体中央会
担当:企画部
TEL 03−3586−2627

http://www.chuokai.or.jp



 

 

10月の調査結果の概況

1.主要指標の前年同月比DI値の動き

・10月の前年同月比「景況」DI値は、わずかながら上昇した。
・その他7指標のDI値も「取引条件」を除き、わずかながら上昇した。
・10月のDI値の上昇は、9月のDI値が米国同時多発テロ及び狂牛病等の異常事態を背景に大きく落ち込んだことへの反動という面が少なくない。


2.中小企業の景気の現状

・中小企業の景気の現状は、「景況」が−67.8ポイントと前月(−68.5ポイント)よりやや改善されたものの、9月は米国同時多発テロや狂牛病等の影響を大きく受けたこともあり、8月対比でみると、「売上高」を除きその他のDI値は低下していることから、中小企業の現状は引き続き厳しいものとなっている。
・業種別にみると、製造業の改善幅が大きいが、米国同時多発テロ、狂牛病及び大手スーパーの倒産等の心理的影響は今なおあり、内外需とも減少傾向にあるなかで、「景況」「収益状況」のDI値は−60ポイント台で推移しているなど、中小企業の景況は先行き楽観視できない状況となっている。

表1.最近の主要指標の前年同月比DIの推移

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1.景  況

(1)景況全体の状況

  前月より、製造業は2.0ポイント上昇、非製造業は0.2ポイント低下し、全体では0.7ポイント上昇の−67.8ポイントとなり、小幅ながら上昇した。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中6業種が上昇した。特に、「窯業・土石製品」(11.6ポイント)が大幅に上昇し、「電気機器」(5.2ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「木材・木製品」「一般機器」「繊維・同製品」「食料品」が小幅ながら上昇した。一方、「紙・紙加工品」(−9.7ポイント)、「輸送機器」(−8.6ポイント)の低下幅が比較的大きく、「出版・印刷」「鉄鋼・金属」「化学ゴム」「その他の製造業」が小幅に低下した。

○ 「出版・印刷」「化学ゴム」が−80ポイント台となり、「繊維・同製品」「木材・木製品」「紙・紙加工品」「鉄鋼・金属」「一般機器」の5業種がそれぞれ−70ポイント台となっている。

 

《非製造業》

7業種中3業種が上昇した。特に、「サービス業」(6.0ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「卸売業」「商店街」が小幅ながら上昇した。一方、「その他の非製造業」「建設業」「運輸業」「小売業」が小幅に低下した。

○   7業種中「卸売業」「商店街」「建設業」「運輸業」「その他の非製造業」の5業種が−70ポイント台と非製造業も厳しい状況にある。

 

 

表2.業種別【景 況】DIの推移(前年同月比)

 

2.売 上 高

(1)売上高全体の状況

   前月より、製造業は6.5ポイント、非製造業は5.9ポイント上昇し、全体では6.2ポイント上昇の−53.2ポイントとなり、3カ月ぶりの上昇となった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○  12業種中9業種が上昇した。特に、「出版・印刷」(22.1ポイント)、「窯業・土石製品」(13.8ポイント)が大幅に上昇し、「一般機器」(9.9ポイント)、「化学ゴム」(8.3ポイント)、「食料品」(7.9ポイント)、「木材・木製品」(6.1ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「その他の製造業」「鉄鋼・金属」「電気機器」が小幅ながら上昇した。一方、「輸送機器」「紙・紙加工品」「繊維・同製品」が小幅に低下した。

○   「化学ゴム」「鉄鋼・金属」が−70ポイント台、「木材・木製品」「紙・紙加工品」「一般機器」が−60ポイント台と、引き続き厳しい状況にある。

 

《非製造業》

○  7業種全てが上昇した。特に、「卸売業」(8.7ポイント)、「商店街」(8.1ポイント)、「運輸業」(7.3ポイント)、「サービス業」(5.5ポイント)、「小売業」(5.0ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「その他の非製造業」「建設業」が小幅に低下した。

○  サービス業を除いた全ての非製造業が−50ポイント台の厳しい状況にある。

 

表3.業種別【売上高】DIの推移(前年同月比)

 

3.収益状況

(1)収益全体の状況

  前月より、製造業は3.2ポイント、非製造業は3.0ポイント上昇し、全体では3.1ポイント上昇の−60.1ポイントとなった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中8業種が上昇した。特に、「化学ゴム」(11.3ポイント)が大幅に上昇し、「窯業・土石製品」(9.7ポイント)、「一般機器」(7.4ポイント)、「その他の製造業」(6.9ポイント)、「木材・木製品」(5.4ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「繊維・同製品」「電気機器」「食料品」が小幅ながら上昇した。一方「紙・紙加工品」(−6.5ポイント)、「輸送機器」(−6.5ポイント)の低下幅が比較的大きく、「鉄鋼・金属」「出版・印刷」が小幅に低下した。 

○ 「出版・印刷」「鉄鋼・金属」「電気機器」「輸送機器」が−70ポイント台と厳しい状況にある。

 

《非製造業》

○ 7業種中6業種が上昇した。特に、「その他の非製造業」(12.9ポイント)が大幅上昇し、「運輸業」(8.1ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「卸売業」「小売業」「商店街」「サービス業」が小幅ながら上昇した。一方、「建設業」が小幅に低下した。

○ 「卸売業」「商店街」「建設業」が−60ポイント台となり、非製造業も厳しい状況にある。

 

表4.業種別【収 益】DIの推移(前年同月比)

 

4.資金繰り

(1)資金繰り全体の状況

   前月より、製造業は2.4ポイント、非製造業は0.5ポイント上昇し、全体では1.5ポイント上昇の−44.5ポイントとなり、7カ月ぶりに上昇となった。

 

(2)業種別の状況

《製造業》

○ 12業種中7業種が上昇した。特に、「化学ゴム」(12.3ポイント)、「その他の製造業」(11.6ポイント)が大幅に上昇し、「木材・木製品」(5.2ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「繊維・同製品」「食料品」「窯業・土石製品」「一般機器」が小幅ながら上昇した。一方、「出版・印刷」(−6.0ポイント)の低下幅が比較的大きく、「輸送機器」「紙・紙加工品」「電気機器」「鉄鋼・金属」が小幅に低下した。

 「出版・印刷」「鉄鋼・金属」「一般機器」「電気機器」「輸送機器」の5業種が−50ポイント台となり、資金繰りの厳しい状況が続いている。

 

《非製造業》

○ 7業種中3業種が上昇した。特に、「サービス業」(5.3ポイント)の上昇幅が比較的大きく、「運輸業」「卸売業」が小幅ながら上昇した。一方、「その他の非製造業」(−7.1ポイント)の低下幅が比較的大きく、「商店街」「建設業」「小売業」が小幅に低下した。

○ 「商店街」「その他の非製造業」は−50ポイント台となり厳しい状況となっている。

 

表5.業種別【資金繰り】DIの推移(前年同月比)

 

5.販売価格、取引条件、設備操業度、雇用人員

 

(1)販売価格
 

  製造業は−53.8ポイント(前月−52.8ポイント)、非製造業は−44.2ポイント(前月−45.8ポイント)、全体では−48.5ポイント(前月−49.0ポイント)となり、前月より全体で0.5ポイント上昇となった。

 

(2)取引条件
 

  製造業は−37.1ポイント(前月−35.9ポイント)、非製造業は−31.1ポイント(前月−31.0ポイント)、全体では−33.8ポイント(前月−33.3ポイント)となり、前月より全体で0.5ポイント低下となった。

 

(3)設備操業度(製造業のみ)
 

  設備操業度は−45.1ポイント(前月−47.3ポイント)となり、前月より2.2ポイント上昇となった。

 

(4)雇用人員
 

  製造業は−40.2ポイント(前月−40.0ポイント)、非製造業は−30.6ポイント(前月−30.9ポイント)、全体では−35.0ポイント(前月−35.1ポイント)となり、前月より全体で0.1ポイント上昇となった。

 

以上の状況については、「表1.最近の主要指標の前年同月比DIの推移」及び表6.主要指標の業種別DI(前年同月比)」を参照。

 

(参考) 表7.主要指標の業種別景況調査総括表(前年同月比)

 

        

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